ICTリテラシーの平均値を上げる。それは重要な社会問題です。
なんとなくやってみて、触ってみて、こんなもんかと思ったら、一回は自分でプロジェクトを動かしてみよう。ワープロ、エクセル、パワーポイントの上達のコツ。それ以外のことにも通じます。
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今年初めの公式イベント「とよたで女性の起業できます」ビジネスコンテストが一区切りしました。昨年までに、なんとなくぼんやり描いていた自分の想像図が、今回のイベントに関わらせていただくことで、よりはっきりと色付いてきた気がします。
学会発表は数多くこなしてきたものの、ビジネスプレゼンは全く異なるものでした。たくさんの学びと出会いを得られたことは、私にとってとても幸運でした。予想以上の熱意を持って、自分の夢を叶えようとしている人に出会えたこと。いい色のエネルギーを分けてもらいました。
何気ない日常に翻弄されつつも、何かしたいと、何かできることはないかと、模索してきた日々は、気持ちとしては苦しかったけれど、今から思えば大切な思索の時間だったと思えてきます。
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今働いているパソコン教室には、2020年から2021年にかけて、普段よりも多く、シニアの飛び込み相談がありました。こちらの教室では、飛び込みサポートは宣伝もしていませんし、積極的に引き受けてもいません。にもかかわらず、ダメ元で相談にこられたのです。
何気ないことで、知っている人にはなんでもないことでも、たったその事象ができないために、タスクを完了できない。持続化給付金の申請ができないと、訪ねてきたおじいちゃんはまさにそれでした。
どれくらいの人が、同じ目に遭っているのか、想像はできません。こちらの記事にもあるように、デジタルツールの利活用の知識がないばかりに、新型コロナ禍でシフトが減ったパート・アルバイト女性の大多数が、公的支援の存在を知らなかったと回答しています。もしかしたら、情報さえ見つけていれば支援を受けられたはずの人がいたかもしれません。
これは極端な例としても、日常のあちこちで、こういったシーンは見られ、コロナ禍のような過度なストレス環境下において、顕著に現れただけなのかもしれません。
今暮らしている人の日常にICTはどんどん浸透しています。なんとなくだけではなく、読み書きそろばんのレベルで使いこなせるように、日々のフォローができたらいいなと思います。
日本総研のレビューにも記載されていますが、日本人のデジタルリテラシーをどう高めていくのか、この社会課題は、ぼんやりとして形がないものだからこそ、解決が必要な根深い問題として捉えなければならないように思います。
私にできそうなことで、社会問題に挑戦する。社会起業家を目指すには、調度いい挑戦的なテーマですね!